ときめきメモリアル
BEAST-DEVIL-STORY
KIRAMEKI.TAKERU.SIDE

序 曲

 ―To protect the article that it is the most beautiful in the world to fight. As for this body,an ugly variant already gets used.
 ―戦うのは、この世で最も美しい物を守る為。この身体は、既に醜き異形なれども。
 ―国立禁書図書館収蔵「獣魔記」(年代不詳)から抜粋

 この世界には、一つの伝説がある…。

 遥か昔、2000年前、闇の住人「悪魔」は現れり。
 生きとし生ける物を喰らい、血肉を喰らう異形の者。
 遥か地の底に在り魔界。
 彼の者達は人間界を欲せり。
 魔界の覇者、魔帝カオス叫ばれり。
 人間界を悪魔の手中にせん、と。
 されど、8人の悪魔、正義に目覚める。
 己が力を振るい、嘗ての同胞達を血に染めん。
 その身、悪魔ながらにして、その正義の心まさに人間と同じく。
 その悪魔、闇を断ち切り、魔帝を斬り、魔界を己が力と共に封印す。
 その魔剣士達、人間界に留まり、人と共に歩む。
 今こそ、誇り高き魔剣士達の名をここに記す。
 偉大なる御名、それ即ち「獣魔」なり。

 そんな伝説が…。

 05/16/1998 PM 13:12 煌市
 きらめき保育園/教室

「…そして、獣魔は、今でも、私達を見守ってくれているのです…」
 ある日のお昼。
 ここは煌市のある保育園。
 どうやら保育士の先生が、子供達に絵本を読んであげている様だ。
「せんせ〜い、そのあと、じゅうまはどうなったの〜?
「また、わるいやつらをやっつけたんだ!
「ちがうよぉ!やさしいおよめさんとしあわせにくらしたんだから!
 子供達が様々な意見を交換してる中、このクラスの女子の2人、藤崎詩織と結城瑞穂は、隣で眠そうにして先生の話を聞いている男の子に話しかけた。
詩織「ねぇ、たけるくんはどうおもう?
瑞穂「やっぱり、やさしいおよめさんとけっこんしたのかな?
「ん?まあ、どうにかなったんじゃないか?
 2人に話しかけられた眠そうにしているこの男の子こそ、実は伝説の獣魔の一人、「炎魔・獅子族」の生産完了体、王我健である。
「どうにかなった、じゃわからないよぉ!じゅうまさんはどうなったの?
「ん〜、今でもどっかで見てくれてるんだろ?
 そう言うと、健は壁に寄りかかって寝てしまった。
瑞穂「んも〜! たけるくんってば〜!
詩織「おきてよ〜!
「…グゥ」
 詩織と瑞穂は健を揺すって起こそうとするが、健は一向に起きなかった。

 そして、5年後…小学5年生になった直後の事だった。

 04/08/2003 PM 12:49 煌市
 きらめき小学校/5年1組

「お願い、もう名前で呼ばないで…」
 そう詩織に言われ、健は心に押し寄せてくる喪失感を感じた。
 先日、瑞穂にも同じことを言われたからだ。
 それまでも健と詩織と瑞穂の関係は、最近になってから周囲に散々に言われてきた。
 そんな周囲の噂を、健は特に気にする事はなかったが、2人は気にしていた。
 そして、胸の内にある寂しさと悲しさを、精一杯に隠し、健は2人に言った。
「…解った、藤崎」
 その日から、健と2人は殆ど話さなくなってしまい、すれ違い様に挨拶をする程度になってしまった。
 名前で呼ぶ事も無くなり、幼馴染としての3人の関係は完全に消え去ってしまったかの様だった。
 そんな関係が続いていた2ヶ月後―健が引っ越す事を2人は知った。

 06/07/2003 PM 15:25 煌市
 歩道

詩織「ねえ、本当に、引っ越しちゃうの…?
「ああ、家の都合でな」
瑞穂「いつ、出発しちゃうの…?
 真剣な表情の詩織。
 普段なら健と話すこの貴重な時間も、今は突然訪れた悲しみで一杯だった。
「来週には、もう出発するだろ…」
 詩織「そ、そんな…どうして? どうして、教えてくれなかったの?
 詩織は鞄を強く握り締め、少し強い口調で言った。
 今日、詩織は塾で仲の良い愛から健の転校を噂で聞き、瑞穂は詩織から聞いていた。
「何だか、お前等には言い出し難くてな…すまない」
 そう言って肩を落とす健を見ると、2人も切なくなってしまった。
瑞穂「そ、そんな…謝らなくても良いけど…でも、本当に転校しちゃうんだね…」
 その日以来、3人は更に話しにくくなってしまった。
 話すのを辞めようと言った訳でもなく、2人が健と話す事を気まずく感じてしまい、話すのを辞めてしまったからだ。
 それから一週間…。

 06/13/2003 PM 19:28 煌市
 藤崎家/詩織の部屋

「もう、明日が最後のチャンスなんだ…明日こそ渡さないと…」
 詩織はベッドに仰向けになりながら、決心を固めていた。
 一週間前、健が転校すると知った日の夜、詩織は健への手紙を書いたのだが、今日までずっと渡す勇気がどうしても持てなかったのだ。

 06/13/2003 PM 19:52 煌市
 結城家/瑞穂の部屋

「本当に…明日引っ越しちゃうんだ…」
 瑞穂はベッドに横向けになりながら、決心を固めていた。
 瑞穂も健への手紙を書いたのだが、詩織と同じく、どうしても渡す勇気が持てなかった。

『絶対に渡さなきゃ、きっと後悔する…』

 明日は健が引っ越す日だ。
 もう後がない。
 詩織と瑞穂の精一杯の言葉が書かれた手紙には、健への本当の想いが綴られていた…だが、その翌日…。

 06/14/2003 AM 10:52 煌市
 道路

 詩織と瑞穂が勇気を振り絞り、健の家に向かった時には、既に健はトラックに乗り出発した所だったのだ。
 それを聞きつけた2人は健へ宛てた手紙を持って、トラックを追いかけていた。
「ハァ…ハァ…待って…待ってぇ〜!
 詩織と瑞穂は健の乗っているトラックを必死で追いかけていた。
「お前等!?
 健は助手席の窓から顔を出し、追いかけてくる2人を見つめていた。
「健君! 健く〜ん!!
 詩織と瑞穂は健の名を呼びながら懸命に追いかけるが、見る見る内にトラックと2人の距離は離されていく。
「きゃっ…」
 とうとう、2人は足が縺れてしまい、その場に転んでしまった。
 2人はその場で蹲って泣いてしまうが、その間にも悲しくもトラックは走り去ってしまう。
詩織「うっ…うっ…ごめんなさい、健君…私…貴方が好きだったの…」
瑞穂「私も…うっ…健君が好き…ごめんね…ごめんね健君…」
 詩織と瑞穂はトラックが、健が見えなくなるまで、ずっと泣きながら見つめていた。
 健への手紙を抱いたまま…。
 そして2人が泣いている姿を見た健は心に誓った…この地に再び舞い戻り、この地を守り抜く事を…。

 そして…舞台は5年後まで進む…

 To Be Continue…

次 回 予 告

 御主人様

 ヤバイです

 ヤバヤバです

 マジでご無沙汰しております

 御主人様の下僕

 アンドリュー・ヴォルジャーノ・ロメロ6世・ベリエールスコフ

 略してベリエルにございます

 この先の次回予告はお任せ下さいませ

 新たな依頼〈オーダー〉が舞い込み 5年ぶりにきらめきに戻る事になりました

 既に他の仲間も各々の街に戻ってきている事でしょう

 ですが 緊張している暇はありません

 もう夜の殺死合〈コロシアイ〉の時間です

 我は王我の名の下に…

 次回
 B.D.S.
 KIRAMEKI.TAKERU.SIDE
 第壱話
「封印出来ぬ運命」

 悲しき戦いに、獣は吼える…

あ と が き

どうも、REIGAです。
という訳で、「ときめきメモリアル〜BEAST-DEVIL-STORY〜」(以後B.D.S.)、如何でしたでしょうか。
さて、これからの事を…これが作者の処女作なのですが、筆者がダメダメなので、良く解らない場所もあるかもしれません。
何故、私がSSを書く気になったかといいますと、シオンさんの「闇を狩る者」、飛燕さんの作品を読んだ影響が大きいです。
こんな風にバトル物が書きたいと思いまして、投稿させて頂きました。
こんな訳の分からない次回予告で、読者の皆さんには伝わったのでしょうか?
2000年前に戦った獣魔が何故、現代に存在するのか、何故、現代で再び戦う事になったのか、そこらへんの謎も後々、解き明かされていくと思います…多分。
今回、ときメモ以外の参戦作品から「下級生」のメインヒロイン、結城瑞穂が登場致しました!
この調子で他の作品からもどしどし出演させたいと思います!
そして某マネージャーの如く、根性を入れて執筆に集中していきたいです。
こんなgdgdな作者ですが、お付き合い頂ければ幸いです。

それでは。

☆管理人の独り言☆

全てを台無しにする一言。
ちょっとぐらい止まったれよ、トラックの運ちゃんぇ……。

まぁ、それはともかく。
まだまだ分からないことだらけなので、ぐだぐだと独り言をぼやくのは止めておきますか。
兎にも角にも、続きが気になるところです。